ひげ脱毛を始めれば、すぐにでもあの忌まわしい「青髭」から解放される。そんな期待を抱いている方も多いかもしれません。しかし、実際には、脱毛を数回終えた段階では、髭剃りをした後も、まだうっすらと肌が青黒く見えてしまうことがあります。「高いお金を払ったのに、なぜ?」と不安に思うかもしれませんが、これは脱毛のプロセスにおいてごく自然な現象であり、順調に効果が出ている証拠でもあるのです。この現象を理解するためには、まず「青髭」の正体を知る必要があります。青髭とは、髭剃りによって皮膚の表面に出ている毛は剃り落とされても、皮膚の下、毛穴の中に残っている毛が、薄い皮膚を通して透けて見える状態のことです。特に、肌が白い人や、ひげが太く濃い人ほど、このコントラストが顕著になり、青髭が目立ちやすくなります。ひげ脱毛のレーザーは、この皮膚の下にある毛に作用し、毛根組織にダメージを与えます。そして、施術後1〜2週間かけて、ダメージを受けた毛がポップアップ現象によって抜け落ちていきます。しかし、脱毛は一度の施術で全ての毛に効果があるわけではありません。レーザーが効果的に作用するのは「成長期」の毛だけであり、その時に「退行期」や「休止期」だった毛は、ダメージを受けずに生き残っています。そのため、脱毛初期の段階では、レーザーに反応して抜け落ちた毛がある一方で、まだ皮膚の下にはたくさんの健康な毛が残っている状態なのです。したがって、髭剃りをしても、これらの残った毛が透けて見えるため、青髭はすぐには消えません。では、いつになったら青髭はなくなるのでしょうか。それは、脱毛の回数を重ね、全ての毛周期の毛にレーザーが照射され、皮膚の下に残る毛の絶対数が減ってきたときです。毛根から毛が抜け落ち、毛穴そのものが引き締まっていくことで、初めて肌の青黒さは解消されていきます。一般的に、青髭が気にならなくなってくる目安は、医療脱毛で5回から8回程度の施術を終えた頃からと言われています。脱毛直後に青髭が消えなくても、決して焦る必要はありません。それは、ゴールに向かって着実に進んでいる証拠です。髭剃りの頻度が減り、肌が綺麗になっていく変化を楽しみながら、根気強く施術を続けていくこと。その先には、青髭の悩みから完全に解放された、クリアな肌が待っています。
脱毛後の青髭と髭剃りの関係