私の朝は、かつて、戦いから始まっていました。鏡の前に立ち、シェービングフォームを泡立て、カミソリを握りしめる。それは、眠気と戦い、時間と戦い、そして何より、日に日に濃くなる自分のひげと、それに伴う肌荒れとの戦いでした。深剃りをすれば肌がヒリヒリと痛み、優しく剃れば夕方には青黒い無精ひげが顔を出す。旅行の荷物には、必ずシェーバーと充電器が場所を取り、出張先で充電が切れた時の絶望感は、今でも忘れられません。そんな、髭剃りに人生の一部を支配されていたかのような日々が、今では遠い昔の記憶のように感じられます。ひげ脱毛の長いコースを終え、完全に髭剃りから解放された私の朝は、信じられないほど穏やかで、豊かです。目覚まし時計が鳴り、ベッドから起き上がって洗面所に向かう。顔を洗い、化粧水で肌を整える。以上。朝の身支度は、これで終わりです。かつて髭剃りに費やしていた10分間は、今、丸ごと私の自由な時間になりました。その10分で、丁寧に淹れたコーヒーを飲みながら新聞を読んだり、窓の外の景色を眺めて物思いにふけったり、あるいは、もう10分長く、温かい布団の中で微睡んだり。この「何もしなくていい時間」が、一日の始まりにどれほどの心の余裕をもたらしてくれることか。週末の朝も変わりました。以前は、休日だからと髭剃りをサボると、急な来客や外出の際に慌てることになり、結局は剃らざるを得ませんでした。しかし今は、何日剃らなくても、肌はつるりとしたまま。いつでも、誰にでも、自信を持って会うことができます。旅行のパッキングも、驚くほど身軽になりました。シェーバーも、充電器も、シェービングフォームも、もう必要ありません。その分、お気に入りの本を一冊多く詰め込むことができます。そして、何よりも大きな変化は、自分の肌に対する自信です。長年悩まされ続けてきたカミソリ負けによる赤みやニキビ、青髭のコンプレックスから解放された肌は、自分でも驚くほど健康的な色艶を取り戻しました。鏡に映る自分の顔を見るのが、もう嫌ではなくなりました。ひげ脱毛は、単にひげをなくすだけの行為ではありませんでした。それは、時間と、自信と、そして心の平穏を取り戻すための、人生を根本から変える魔法だったのです。
髭剃りから解放された私の新しい朝