美容皮膚科医が教える痩身ダイエット方法

医療
  • ほうれい線はヒアルロン酸でどう変わるのか

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    年齢と共に深く刻まれていくほうれい線は、多くの人にとって老けた印象を与える大きな悩みの種です。このほうれい線は、実は単なる「シワ」ではなく、頬のたるみによって生じる「溝」や「影」であるという側面が強いのが特徴です。加齢により、頬を支えている皮下脂肪やコラーゲンが減少し、皮膚が重力に負けて下がることで、鼻の横から口角にかけての境界線がくっきりと現れてしまうのです。このような構造的な問題に対して、美容医療の現場で最もスタンダードかつ効果的な治療法とされているのが、ヒアルロン酸注入です。ヒアルロン酸は、もともと私たちの体内に存在するゼリー状の物質で、肌の潤いや弾力を保つ役割を担っています。美容医療で用いられるヒアルロン酸製剤は、この成分を安全に加工したもので、皮膚の下に注入することで、ボリュームを補い、内側から肌を持ち上げることができます。ほうれい線治療においては、このヒアルロン酸の特性を最大限に活かします。医師はまず、患者様のほうれい線の深さやたるみの程度、骨格を詳細に診察します。そして、ただ単にほうれい線の溝に直接注入するのではなく、その原因となっている頬のたるみを引き上げるために、頬の高い位置やこめかみ、フェイスラインといったリフトアップのポイントに注入することがあります。これは、テントの支柱を立て直すように、顔全体の構造を立体的に捉え、土台からリフトアップさせるという考え方です。これにより、ほうれい線が自然に浅くなるだけでなく、顔全体が引き締まり、若々しい印象を取り戻すことができます。もちろん、最終的な仕上げとして、ほうれい線の溝自体にも少量の柔らかいヒアルロン酸を注入し、細かな影を消していくこともあります。使用するヒアルロン酸製剤には、硬さや粒子の大きさが異なる様々な種類があり、医師は注入する部位や深さに応じて最適なものを選択します。例えば、土台作りには形をしっかりと保つ硬めの製剤を、皮膚の浅い層には滑らかに馴染む柔らかい製剤を、といった具合に使い分けるのです。施術は15分から30分程度で終了し、効果は注入直後から実感することができます。ダウンタイムも比較的短く、軽い腫れや内出血が出ることがありますが、数日から1週間程度で治まることがほとんどです。