美容皮膚科医が教える痩身ダイエット方法

メンズ全身脱毛を決意した男性が、情報収集を始めると必ず直面するのが「医療脱毛」と「サロン（エステ）脱毛」という二つの選択肢です。サロン脱毛は、比較的リーズナブルな価格設定や、痛みが少ないといった点を魅力的に謳っていることが多く、どちらを選ぶべきか迷ってしまう方も少なくありません。しかし、特に広範囲にわたり、確実な結果を求める「全身脱毛」においては、長期的な視点で見れば、医療機関であるクリニックで受ける医療脱毛を選ぶべき絶対的な理由が存在します。その最大の理由は、両者が目指すゴールの根本的な違い、すなわち「永久脱毛が可能かどうか」という点にあります。医療脱毛で用いられるのは、医師の管理下でのみ使用が許可された高出力の医療用レーザーです。このレーザーは、毛の成長を司る根源である毛母細胞やバルジ領域といった発毛組織を、熱エネルギーによって根本から「破壊」することができます。この「破壊」行為は医療行為に該当するため、医師や看護師といった国家資格を持つ者しか施術を行うことができません。一度破壊された発毛組織からは、毛が再生することは基本的にないため、半永久的に毛が生えてこない「永久脱毛」の効果が期待できるのです。一方、エステサロンで行われる光脱毛（フラッシュ脱毛）は、出力の弱い光を使用します。これは発毛組織を破壊するのではなく、ダメージを与えて一時的に活動を弱らせる「減毛・抑毛」を目的としています。そのため、施術を中止すれば、再び毛は勢いを取り戻し、元の状態に戻ってしまう可能性があります。確実な結果を求める全身脱毛において、この効果の持続性の違いは決定的です。次に、安全性と専門性の観点です。医療脱毛は、皮膚や毛髪に関する深い知識を持った医師が、施術前に必ず診察を行い、個々の肌質や毛質に最適な施術プランを立てます。万が一、施術中に火傷や毛嚢炎といった肌トラブルが発生した場合でも、その場で医師による迅速かつ適切な診断と治療、薬の処方を受けることができます。この万全なアフターフォロー体制は、医療機関ならではの絶対的な安心感と言えるでしょう。サロン脱毛も安全に配慮していますが、医療資格者がいないため、トラブル発生時の対応には限界があります。